ニュース

Dec 06, 2023

787ドリームライナーの新規発行により、ボーイングの在庫90機の納入が遅れる可能性がある

Di Valerie Incinna e David Shepherdson WASHINGTON (Reuters) - Boeing Co.

ヴァレリー・インシナ、デヴィッド・シェパードソン著

［ワシントン（ロイター）］ボーイングは火曜日、同社が新たな生産上の欠陥を発見したことを受けて、787ドリームライナーの納入を遅らせていると発表したが、今年のワイドボディ機は計画通り70〜80機を納入できると楽観的な見方を示した。

同社によると、この問題は飛行の安全性への懸念を引き起こすものではなく、ユタ州ソルトレークシティーにあるボーイングの生産施設が設置した787型機の水平尾翼の取り付け部分に関係しているという。

ボーイングは納入前に在庫にあるドリームライナー90機すべてを検査する必要があり、各機体の修理には2週間かかると予想していると同社は付け加えた。

水平尾翼は航空機の尾翼の付け根にあり、航空機が飛行中に縦方向のバランスを維持できるようにします。 ボーイングは先週、取り付け具にシミング（航空機の表面間の隙間を埋める材料）が含まれており、そのサイズが不適切で仕様を満たしていないことが判明したと発表した。 同社は金曜日、欠陥が疑われる787型機への引き渡しのための発券を停止したと発表した。

ボーイング社は、この問題は運航中の787型機に直ちに影響を与えるものではないが、問題がどの程度遡るのか、また航空会社が現在運航しているドリームライナーに修正が必要かどうかについては明らかにできないと述べた。

ボーイングは先週、７８７型機の生産を月３機から４機に増やしたと発表したが、この問題による７８７型機の生産停止は発生していないと述べた。

ボーイング株は欠陥発表直後に２．４％下落したが、火曜午後には０．７％下落した。

米連邦航空局は、すでに就航している787型機には当面の安全上の問題はないというボーイングの評価を検証したと発表した。

ＦＡＡは声明で「問題が満足に解決されるまで、ＦＡＡは７８７型機の新たな耐空証明書を発行しない」と述べた。

FAA は通常、航空機の発券権限をメーカーに委任しています。 しかし、737 MAX や 787 のように、新しい航空機の承認に責任を負っている場合もあります。

ボーイングは、手直しが「短期的な787型納入のタイミングに影響を与える」と顧客に通知したと述べたが、それでも今年はドリームライナーを70～80機納入できると信じていると付け加えた。

787の最新の問題は、2020年から2021年にかけて発見された製造上の問題を反映しており、ドリームライナーの胴体の表面間に紙のように薄い隙間を生じさせる不適切なシミングが含まれていた。

ボーイングはその期間中、複数の時点で787型機の納入を停止したが、同社の在庫にあるドリームライナーの改修計画をFAAが承認することに同意した後、昨年8月に納入を再開した。

ボーイング社がシミング問題とは関係のない前方圧力隔壁に関するデータ分析エラーを発見したことを受け、同社は2月にも787型機の納入停止に直面した。 FAAは3月、米国の航空機メーカーが懸念に対処したとして、ボーイングが787型機の納入を再開することを許可すると発表した。

最新の787型機の製造上の欠陥は、ボーイング社が4月に明らかになった737型機のブラケット取り付け問題に取り組んでいることで発生し、ベストセラーのMAX 8モデルを含む、利益を生む狭胴型ジェット機ファミリーの納入が遅れた。

ボーイングのデイブ・カルフーン最高経営責任者（CEO）は4月、この問題は従業員が目に見えて評価するのはほぼ不可能な「厄介な欠陥」だと述べた。 同社は先月、再加工された737の納入を開始したと発表した。

（ワシントンにてヴァレリー・インシンナとデイビッド・シェパードソンによる報告；ウィル・ダナムとディーパ・バビントンによる編集）

コメントはガゼット購読者のみに公開されています